1860年から1873年の間に約20万丁が製造され、南北戦争でも使用されたコルト社製パーカッション式リボルバー『M1860 アーミー』。角ばった印象だったM1851ネイビーやドラグーンといった先行機種に比べ、M1860は丸みを帯びたフォルムが特徴となっており、ドラグーンと同じ44口径6連発ながら全体的な軽量化や信頼性の向上も果たしています。

　S&W社がいち早く初期の金属薬莢式弾薬を同社製のリボルバーに導入すると、装填に手間のかかるパーカッションロック方式は一挙に陳腐化し、コルト社はS&W社に大きく水をあけられることになりました。1870年に金属薬莢式弾薬のパテントが切れたことに伴い、コルト社もカートリッジ式リボルバー市場に参入することとなりますが、急激な需要の増加に対応するために旧式のパーカッション式リボルバーのシリンダーやハンマーに手を加えてカートリッジ仕様に改造したコンバージョンモデルも数多く製作されています。

　この非常にマニアライクな『M1860 アーミー』のカートリッジ・コンバージョンモデルを、ハートフォードが古式銃レプリカモデルガンとしてモデルアップ！ガンスミスのチャールズ・B・リチャーズが考案した、通称『リチャーズ・コンバージョン』と呼ばれるタイプを再現しており、ローディングゲートが組み込まれたコンバージョンリングとローディングレバーの代わりに追加されたエジェクターロッド、カートリッジ対応シリンダーなど、実銃の持つフィーチャーが余すところなく盛り込まれています！

　シリンダーは実銃同様にエングレービング（彫刻）入りで、トリガーガードとフロントサイトは真鍮製。グリップもウォールナット製ワンピースグリップも標準装備されています。

　発火用カートリッジも付属し、キャップ火薬を使用して迫力ある発火を楽しむことも可能！