世界各国の軍/法執行機関に採用され、特殊部隊用サブマシンガンのディファクトスタンダードとなった傑作『MP5』シリーズ。ドイツの大手銃器メーカー『H&K』（ヘッケラー＆コッホ）社が製造していたG3ウェポンシステムのサブマシンガンバージョンとして開発され、G3シリーズの特徴であるローラーロッキング/クローズドボルト・ファイアリングシステムをそのまま踏襲することで、ストレートブローバック/オープンボルト方式を採用した旧来のサブマシンガンとは比べ物にならない優れた命中精度を実現しています。

　対テロ作戦において周囲に付随的な被害を出さず、脅威となるターゲットだけを外科手術的精度で排除できる高性能火器として高く評価され、西ドイツ（※当時）国境警備隊の対テロ部隊であるGSG-9を筆頭に、英陸軍SASや米陸軍デルタフォース、米海軍SEALS、フランス憲兵隊GIGNなど、各国の名だたる特殊部隊に広く採用されました。

　用途に応じて各種バリアントが用意されているMP5シリーズですが、中でも要人警護などの任務につくセキュリティ要員向けのマシンピストルバージョンとして開発されたのが『MP5K』。『K』はドイツ語で『短い』を意味するKurz（クルツ）の略称で、秘匿携帯性を高めるべく銃身やレシーバーを切り詰め、ストックレス仕様とすることで全長を大柄なハンドガン並みに小型化させています。

　銃身の短縮に伴ってバーティカルタイプのフォアグリップが標準装備となっているのも外観上の特徴の一つで、フルサイズに比べて増大したリコイル（反動）による銃口の跳ね上がりを低減。15連ショートマガジンを使用すればジャケットの下にも容易に隠し持つことができ、ドイツや英国を始め各国の軍/法執行機関の対テロユニットや要人警護チームに広く採用されました。

　バリアントの一つとしてドイツ対テロ部隊の要請で開発された『MP5K シースコッファー』と呼ばれる、小型のアタッシュケースにMP5Kを内蔵させ、ハンドル部に設けられたリモートトリガーにより銃をケースに収めたまま射撃することが可能なユニークなモデルも存在しています。

　　この『MP5K』を、H&K社のライセンスホルダーである『UMAREX』と、海外トイガンメーカー大手『VFC』のコラボレーションによりガスブローバックSMGとしてモデルアップ！レシーバー周りは実銃同様スタンピング（※シートメタルからのプレス工法）と溶接により製作され、比類ないリアルさを実現してます！

　トリガーパックはMP5K用として最も馴染み深い、エルゴノミクスデザインが特徴のA2タイプを採用。リアサイトも精密射撃よりクイックサイティングを重視した、MP5K特有のスクエアノッチ仕様となっています。

　『GEN.2』ではマガジンを含めたブローバックメカが一新され、旧バージョンと比べて実射性能/作動性能が大きく向上。ホップアップ調整もハンドガードを外してアウターバレル付け根のダイアルを操作するだけで容易に行うことができ、実用性も改善されています！

＜製品仕様＞
●全長：約403mm
●重量：約 2,350g
●装弾数：30+1発
●射撃モード：セーフ/セミオート/フルオート
●ガスブローバックモデル